今回は、仮想通貨「Telcoin（TEL）」について解説します。
Telcoin（TEL）とは・創設者・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明していきます。
Telcoin（TEL）とは
Telcoin（TEL）とは、携帯電話ユーザー向けの金融市場です。
2017年にシンガポールで設立されました。
ブロックチェーンと通信業界の架け橋となるイーサリアムベースの分散型仮想通貨です。
このプロジェクトは、VerizonやAT&Tなどの通信業界の大手企業と提携し、課金プラットフォームとモバイルマネーの間に存在する煩わしさを解消することを目的としています。
Telcoinの主な焦点は、現在Western Unionが主に牽引している送金市場です。
Telcoinは、世界の通信事業者やモバイルマネー・プラットフォームと連携し、ユーザーにモバイルマネー プラットフォームや電子ウォレットへの高速・低コストなデジタル送金の場を提供しています。
そしてイーサリアムブロックチェーンをベースにしたERC-20トークンです。
TELは、Telcoin Ecosystemのいて、電子商取引サイトでの決済に用いられています。
Telcoinの公式ホームページはこちらです。
創設者
2017年、Telcoinは、Paul Neuner氏とCaude Eguinta氏によって共同設立されました。
ユーザーが数秒でグローバルな送金をすることを可能にしました。
Paul Neuner氏
Telcoin社の会長を務めるPaul Neuner氏は、ブロックチェーンの世界に足を踏み入れる前は、電気電信の分野で12年以上の実績を積んできました。
彼らが通信業界技術系起業家として最初に関わったのは、モバイルネットワークの不正管理サービスを提供する振興企業、Mobiusでした。
2012年には、東京に拠点を置くソフトウェア モバイルアプリケーション開発会社であるパンゲア株式会社を設立しました。
Telcoinを設立する前の2017年には、イベントを作成・開催するためのモバイルアプリ「Ikou」を立ち上げています。
2018年には、主催者のモバイル金融サービスのセキュリティ確保に特化した次世代通信不正管理サービス「Sedona」を立ち上げました。
Claude Eguienta氏
Claude Eguienta氏は、TelcoinのCEOを務め、プロジェクトを統括しています。
コンピューター科学の修士号を習得し、分散型システムを専門医研究していました。
Claude氏は10年以上にわたり、スタートアップ企業や大規模なハイテク企業でお客様に最高の金融サービスを提供することに注力してきました。
特徴
携帯電話会社や電子ウォレットと提携
Telcoinの主な焦点は、金融市場です。
銀行口座1つに対して、携帯電話が約5台存在しているにも関わらず、ウエスタンユニオンを筆頭とする高額な送金代行業社にはいまだに需要があります。
ブロックチェーンの力を活用したTelcoinは、発展途上国の人々に送金サービスに代わる、より迅速で低コストのサービスを提供しています。
これを実現するために、Telcoinは世界中の携帯電話会社や電子ウォレットと提携し、非接触型サービスを幅広いユーザーに提供しています。
他の分散型デジタル資産と同様に、Telcoinはユーザーが携帯電話を介してお金に完全にアクセスすることを可能にします。
金融市場
ユーザーは自由に、世界中のどこからでもお金を送ったり受け取ったりすることができます。
また、このプロジェクトはユーザー中心に考えられています。
プラットフォームをできるだけ使いやすく、親しみやすいものにしています。
Telcoinネットワークに接続した通信事業者は、直ちにTELトークンを発行することができます。
ネットワークからの報酬
ネットワークは報酬を生み出します。
オペレーターが持つTELトークンのトラフィックが多ければ多いほど、ネットワークから得られる報酬は大きくなります。
Telcoin社の報酬付きモデルは、エンドユーザーにとって魅力的でありながら、ネットワークにとっても利益をもたらす極めて低額な料金サービスを提供しています。
Proof of Stake（PoS）
Telcoinは、イーサリアムベースのブロックチェーン上で動作します。
ネットワークの分散化による安全性の恩恵を受けている一方で、Telcoinネットワークではステーキングができません。
また、ネットワーク上にはバリデーターが存在せず、代わりに概念実証モデルを使用しています。
Telcoinのパートナーである、TELを統合するために契約した通信事業者は、Proof of Stake（PoS）ブロックチェーン上のバリデーターに担当します。
※Proof of Stake（PoS）とは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い？
通信事業者は、ネットワーク上で報酬を得ます。
より優れたセキュリティを実現するために、Telcoinは複数の署名による暗号化セキュリティ及びマルチシグを実装しています。
つまり、Telcoinネットワーク上で取引を完了するには、少なくとも2つの秘密鍵は必要になります。
ユーザーは、取引が完了するまでに必要なキーの数を設定できます。
独自のTelcoinウォレットに加えて、既存の他の通信事業者のモバイルマネーウォレットを統合するオプションも用意されています。
供給量
ネットワーク上の最大供給量は100,000,000,000TELに固定されています。
2017年のローンチ時には、トークンの25％が投資家にクラウドセールで分配されました。
更に15％はTelcoinチームが保有し、5％の流動性資金を確保しました。
前述の通信事業者のインセンティブは、トークン全体の50％を占めています。
コミュニティへのインセンティブや継続的な開発には、全TELトークンでスタートしました。
投資における将来性・まとめ
テルコインは、携帯電話ユーザー向けの金融市場です。
ただ、どこの金融市場も携帯電話向けでなくても、個人で携帯電話で扱ったりすることができるため、大差があるのかどうかということが問題です。
そしてDeFiのジャンルは競合が数えきれないくらい存在しているため、Telcoinに強固な特徴や優位性がないと埋まってしまいやすいです。
時代の需要には適していますが、競合の中でも勝ち残っていけるかどうかという点では厳しい戦いになりそうですね。
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