今回は、仮想通貨「Moonbeam」(GLMR)について解説します。
Moonbeamとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性の順で説明します。
Moonbeam(GLMR)とは
Moonbeamは、Polkadot上のイーサリアム互換のスマートコントラクトのパラチェーンです。
※Polkadotとは→仮想通貨の一種【 ポルカドットとは 】分かりやすく解説
Moonbeamを使用すると、一般的なイーサリアム開発ツールを使用して、Substrateベースの環境でSolidityプロジェクトを簡単に構築または再展開することができます。
Moonbeamは、単なるEVMの実装にとどまらず、イーサリアムのWeb3 PRC・アカウント・キー・サブスクリプション・ログなどをミラーリングする、高度に専門化されたパラチェーンです。
※パラチェーンとは→仮想通貨における【 パラチェーンとは 】分かりやすく解説
Moonbeamプラットフォームは、オンチェーンガバナンス・ステーキング・クロスチェーン統合などの追加機能により、イーサリアムの基本機能セットを拡張しています。
Moonbeamのイーサリアム互換性は高いです。
Moonbeamの特徴は後述しますが、機能に関する特徴をまとめると下記です。
最小限の変更:開発者は、既存のSolidityスマートコントラクトをすぐに使用でき、書き換えや再設定は必要ない
既存の開発ツールの使用:Web3 PRCエンドポイントの完全なセットを介して、MetaMask・Hardhat・Remix・Truffleなどの一般的なツールに接続できる(Web3.JsやEthers.Jsのような有名なJavascriptライブラリを使用している)
統一アカウント・アドレス・著名:既存のEthereum H160アカウントとECDSA著名を使用して、Moonbeamと対話
Polkadot上の最も多くの統合を利用:既存のオラクル・ブリッジ・ウォレット・Moonbeam上で構築されているその他のツールを使用
Moonbeamは、Polkadotパラチェーン間だけでなく、ブリッジを介してイーサリアムやビットコインなどの他のチェーンとの統合と接続を提供しています。
Moonbeamは、Pure StakeのDerek Yoo氏によって2019年に開始されました。
公式ホームページはこちらです。
Moonbeamの創設者
Moonbeam Networkは、ブロックチェーンアプリ開発者・プロジェクト・企業に安全で信頼性の高いパブリックチェーンインフラを提供するプラットフォームであるPure StakeのCEOであるDerek Yoo氏によって設立されました。
アーリーステージ企業の管理・運営のスペシャリストであるStefan Mehlhorn氏は、MoonbeamとPure Stakeの両社の最高業務責任者を務めています。
Stefan氏はこれまで、Samsung Pay、Candibell Inc、LoopPay、Permessa、Thinking Phone Networkなどに勤務していました。
PureStakeのケイティ・バトラー氏とネイト・ハミルトン氏は、それぞれMoonbeam Networkのマーケティングチームとビジネス開発チームの責任者です。
Moonbeamの特徴
イーサリアムとの互換性
Moonbeamは、(Gethベースのソリューションではなく)Substrateの上にイーサリアムライクな環境を提供しています。
これにより、開発者は既存のスマートコントラクトを簡単に再展開し、既に使用している同じツールと統合を使用することができます。
Moonbeamを使用することにより、(既存のブロックチェーン開発者の中で最大の市場である)イーサリアム開発は、イーサリアムネットワークの費用と制約によるスケーラビリティの課題を解決することができます。
※スケーラビリティとは→仮想通貨における【 スケーラビリティ問題とは 】分かりやすく解説
Polkadotのパラチェーン
全てのPolkadotパラチェーンが構築されている最新のSubstrateフレームワークを活用することもできます。
Moonbeam Networkにより、SolodityまたはVyperベースのスマートコントラクトを持つ開発者がマルチチェーン化し、Polkadotエコシステムへの影響力を拡大することが可能になります。
Polkadotのブロックチェーンは、新しいレイヤーでワークロードのシームレスな共有を保証します。
Moonbeamを通じて、開発者は既存のイーサリアムDAppsをポルカドットに移したり、使い慣れたイーサリアム開発ツールを使って新しい許可不要の分散型アプリケーション(DApps)を簡単に作成したりすることができます。
Moonbeam上のツールは、フロントエンドのDAppsがチェーン間で移動する際に、最小限の変更で済むことを保証します。
分散型ガバナンス
Moonbeamプロジェクトは、分散型ガバナンスの道を歩んでいます。
ユーティリティトークンであるGLMRは、ネットワーク参加者がネットワークの重要な機能にアクセスするためのゲートウェイとして機能することになります。
GLMRの保有者は、住民投票の提案・投票・評議員の選出をする権利を持っています。
Proof of Wrok
Polkadotが指名したProof of Workのコンセンサスアルゴリズムを反映しています。
※PoWとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い?
Moonbeamは、Polkadotのシャーデッドデザインと共有セキュリティを使用することにより、特別なスケーラビリティとセキュリティの恩恵を受けています。
GLMRの供給量
GLMRは、Moonbeam上のネイティブトークンです。
※仮想通貨における【 ネイティブトークンとは 】分かりやすく解説
GLMRトークンは合計1,000,000,000個です。
年間インフレ率は5%です。
そのため、トークンの供給量には上限がありません。
これはTake Flightというプライベートコミュニティイベントを通じて発行されました。
Moonbeamのコミュニティイベントでは、100,000,000GLMR(総供給量の10%)が発行されました。
GLMRの上場している仮想通貨取引所
GLMRは、Polkadotのパラチェーンオークションの開始によりローンチされました。
そのためローンチされてから間もないですが、Binanceに上場(2022年1月)しています。
投資における将来性・まとめ
Polkadotのパラチェーンですね。
ポルカドットのパラチェーンといえば、Astarも話題になりましたね。詳細→仮想通貨【 Astarとは 】特徴・投資における将来性についても解説
そしてイーサリアムと互換性があるのは便利ですね。
しかしパラチェーンもイーサリアム互換性も競合が多いため、その中で優位性を持つことは非常に困難となります。
そのためGLMRでなければならない理由があると良いですね。
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