今回は、「Dfinity」について解説します。
Dfinityとは
Dfinityとは、インターネットコンピューターと呼ばれる、次世代の分散型インターネットの基盤となるクラウドサービスを提供するプロジェクトのことです。
AWSなどに代わって、より安価で安全なプラットフォームとなり、そのプラットフォーム状に新世界のアプリケーションを構築させることができます。
※AWSとは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングのことです。
つまり、Dfinityはブロックチェーンを使って分散型クラウドコンピューティングプラットフォームを提供するプロジェクトのことです。
Dfinityは、分散型のデータセンター基盤を 1st Layerブロックチェーンを用いて提供するプロジェクトです。
トークンシンボルは「ICP」です。
ICPの詳細→仮想通貨【 ICPとは 】Dfinityのトークン
詳細
Dfinityは、AWSのような特定企業によるクラウドコンピューティングサービスの脱却を目的としています。
Dfinityでのインターネットコンピューターは、世界中の独立してデータセンターから提供される計算リソースをICP(Internet COmputer Protcol)で集結させることができます。
そのため、これまでサービス提供者側が考慮しなければならなかった内容が、プロトコルにより自動的に提供されるようになります。
具体的には下記です。
・物理ネットワークまたは仮想ネットワークの構成要件
・ロードバランシング
・ファイアウォール、ネットワークトポロジ、ポート管理
・データベースの構成と保守
・ストレージボリュームとデバイス
Dfinityが開発された背景
インターネットの技術発展により、ウェブサイト・オンラインゲームなどのサービスが日常的に使用されるようになった背景が関係しています。
インターネット技術が開発された当初、企業がオンラインサービスを提供する時、自社にサーバー・コンピューターなどを設置する必要がありました。
そのため機器のスペースを確保したり、サーバーなどのインフラの運営や管理も企業が行う必要があります。
このような負担を軽減するために、インフラの設置を各企業が行わなくても良いようにするサービスが開発されました。
それが先程のAWSのようなサービスです。
これらのサービスはあらかじめシステムの大半がインターネット状に構築されており、サーバーなどを企業が利用できるようになっています。
現在では、企業それぞれのウェブサイト・オンラインサービスを構築する際、AWSのようなサービスを基盤にして、コスト削減・効率の向上が可能になります。
その後、ブロックチェーン技術の開発が進み、AWSのようなサービスをブロックチェーンを活用して提供するDfinityのようなサービスが生まれました。
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