今回は、代表的なレイヤー2(セカンドレイヤー)の「ライデンネットワーク」について解説します。
ライデンネットワークとは
ライデンネットワークとは、イーサリアムのスケーラビリティを解決するための技術です。
スケーラビリティとは→仮想通貨における【 スケーラビリティ問題とは 】分かりやすく解説
ライデンネットワークは、ビットコインのライトニングネットワーク(詳細→【 ライトニングネットワークとは 】代表的なレイヤー2)と同じ仕組みをイーサリアムやERC20に準拠したトークンを、高速処理・少額手数料で取引するために作成されました。
これは、ビットコインはライトニングネットワークにより高速処理・少額手数料が実現したため、イーサリアムにも実装する目的で作成されたのです。
ちなみにライデンネットワークは独自トークンを発行してICOを行いました。
トークンはライデンネットワーク内で有料サービスを利用する際に手数料として使用することができます。
2020年5月にはこの改良版のAlderaanのベータ版がリリースされました。
そしてチャネルがクローズすることなくイーサリアムを引き出すことができ、ノードを立てる手順も簡略化されてより利便性が向上しました。
ライデンネットワークのシステム
ライデンネットワークでは、ステート・チャネルというシステムを用いて、ノード間で仮想通貨を取引します。
ステートチャネルは決済だけでなく、頻繁に状態が変わる取引において効果が発揮されます。
具体的には下記の場合です。
・サービスの手数料を5分ごとに支払わなければならない場合
・チェスなどのゲームにてコマを動かすたびに承認が必要になるもの(頻繁に状態が変わるもの)
オフチェーンでの取引が公開されないため、プライバシーに配慮されています。
ライデンネットワークシステムの課題
しかしデメリットもあります。
あらかじめデポジットされた額での取引を行うため、大量の送付には向いていません。
また、スマートコントラクトが実行できないということもデメリットです。
これは今後の課題になります。
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