暗号化サービス【 NuCypher（NU）とは】創設者・特徴・供給量・投資における将来性まで解説

今回は、仮想通貨「NuCypher（NU）」について解説します。

NuCypher（NU）とは・創設者・特徴・供給量・投資における将来性、の順で説明していきます。

NuCypher（NU）とは
創設者・過程
特徴
供給量
投資における将来性・まとめ

NuCypher（NU）とは

NuCypher（NU）とは、アクセス制御・キー管理システム（KMS）であり、パブリックブロックチェーンの暗号化サービスです。

※パブリックブロックチェーンとは→【パブリックブロックチェーンとは】仕組み・メリットデメリット・パーミッションドブロックチェーンとの違いについても解説

NuCypherは、パブリックブロックチェーンと分散型ストレージソリューションでエンドツーエンドの暗号化データ共有を提供しています。

NuCypherネットワークで使用されるネイティブトークンです。

※ネイティブトークンとは→【ネイティブトークンとは】分かりやすく解説

NuCypherの公式ホームページはこちらです。

https://www.nucypher.com/

創設者・過程

NuCypherは、Mikhail Egotov氏（Curveの創設者）とMacLane Wilkinson氏によって共同設立されました。

Egorov氏とMacLane氏は、2016年に米国のスタートアップアクセラレータY Combinatorに参加しました。

NuCypherのホワイトペーパーは2017年に公開されました。

NuCypherは2018年にプライベートテストネットを開始しました。

プライベート処理の開始には、Cison Trails・Figment・IngStones・Stake d.usなどのステーキングインフラストラクチャプロバイダーが参加しました。

NuCypherのパブリックテストネットは2019年に開始されました。

NuCypherのメインネットは、2019年つまり4,500万ドルのNUをノードに配布した後に開始されました。

ただ、インセンティブ付きのパブリックテストネットは2020年に開始されました。

特徴

プロキシ再暗号化（PRE）

ユーザーは、NuCypherを使用すると、プロキシ再暗号化（PRE）テクノロジーを使用して、パブリックコンセンサスネットワークの多数の参加者間でプライベートデータを共有できます。

この復号化技術により、NuCypherは公開鍵暗号化に基づく従来のブロックチェーンプロジェクトよりも安全に保護されることになります。

トークンは、ネットワーク参加者がキー管理サービスを実行し、ネットワーク上で委任・失効操作にアクセスすることを奨励するために使用されます。

NUトークンは、NuCypherワーカーノードを実行するためのステーキングにも使用されます。

NuCypherネットワークは悪意のあるステーキングから保護されています。

疑いのあるユーザーの報酬を自動的に削減します。

NuCypher DAO

NUは、Nucypher DAOに参加するためにネットワーク上でも使用されます。

※NuCypherとは→仮想通貨における【 DAOとは】分かりやすく解説

Nucypher DAOは、ネットワークパラメーターとネットワーク上のスマートコントラクトのアップグレードを制御するプロトコルです。

NUをステークするユーザーは、DAO提案の検証にも参加できます。

プライバシーレイヤー

顧客・トランザクション・IoT操作・投票メカニズムアドのサービスを提供するように設計された大多数のブロックチェーンプロジェクトとは異なります。

NuCypherは他のブロックチェーンように作成されました。

NuCypherは、ブロックチェーンのプライバシーレイヤーです。

上記でも説明しましたが、プロキシ再暗号化（PRE）・しきい値署名（TSS）・分散キー生成（DKG）・その他のしきい値暗号を使用して、分散型Webのプライバシーインフラストラクチャを提供しています。

NuCypherネットワークを使用すると、ユーザーは一度に複数のユーザーに対して条件付きでデータへのアクセスを許可したり取り消したりすることができます。

NuCypherの暗号化サービスは、機密データの転送に比類のないセキュリティを提供しています。

これを、トラストレスで検閲に強い従来のパブリックブロックチェーンの性質と組み合わせています。

CuCyperの暗号ライブラリには次のものが含まれます。

・pyUmbral・Umbralしきい値プロキシ再暗号化スキームのリファレンス実装

・NuBLS・しきい値BLS署名ライブラリ

・rust-umbral・Java Script・Pythonへのバインディングを備えたUmbralのRust実装

Proof of Stake（PoS）

NuCypherは、イーサリアム上のレイヤー2リソース割り当てプロトコルです。

そしてProof of Stake（PoS）コンセンサスアルゴリズムを採用しています。

※PoSとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い】どちらが良い？

ネットワークは、NuCypherがWork Lockという新しいノード分散メカニズムで実行されます。

NuCypherノードを実行するには、最低2,000ノードオペレーターが353,913トークンをステークするひつよグアあります。

最小ロックアップステーキング期間は30日です。

ただし、NuCyperは、1年以上のステーキングが報酬の獲得に関してより大きな利益をもたらすことを保証するものではありません。

そしてユーザーがステーキング期間後にアプトアウトしない限り、ステーキング報酬は各期間後に自動的に再ステーキングされます。

供給量

NUの最大供給量は、3,885,390,082トークンです。

2020年にNuCypherのメインネットがローンチされた時点で、合計10億トークンが供給されました。

トークンはステーカーへの報酬として毎月リリースされます。

リリーススケジュールは、毎月3,335,938〜4,460,000トークンがSAFTシリーズ2やチーム・エクイティ投資家に毎月リリースされます。

NuCypherの新しいネットワークノードセットアップメカニズムであるWork Lockは、2021年に2億2500万トークンを取得する予定です。

毎月のNUトークンのリリースを考慮すると、1,088,876,961トークンが発行されます。

投資における将来性・まとめ

NuCypherは、パブリックブロックチェーンの暗号化サービスです。

プライバシーも保護できます。

一応パブリックブロックチェーンですが、プライバシー保護関係は、国から規制が入るというリスクがあります。

例えば、ハッキングにてNuCypherが用いられると、そのプロジェクトの開発者が逮捕されたりするからです。

実際に、アクシーインフィニティのハッキングでTornadoCashが用いられ、開発者や技術者が逮捕されました。

詳細→アクシーのハッキング時に用いられた【 Tornado Cash（TORN）とは】創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来性まで解説

そのためプライバシー関係は、便利ですが規制が入ると一気に価格が暴落したりプロジェクトが停止したりするリスクがあるということを覚えておきましょう。