今回は、仮想通貨「Basic Attention Token」（BAT）について解説します。
Basic Attention Tokenとは・創設者・特徴・供給量・上場している仮想通貨取引所・投資における将来亜星の順で説明します。
Basic Attention Token（BAT）とは
Basic Attention Token（BAT）は、ユーザーの注目度に応じて公正に報酬を与え、広告主には広告費に対するより良いリターンを提供するように設計された、ブロックチェーンベースの新しいデジタル広告プラットフォームを支えるトークンです。
これは「Brave Browser」を通じて提供され、ユーザーはプライバシーを保護しながら広告を見ることができ、その際にBATの報酬を受け取ることができます。
一方、広告主はターゲットを絞った広告を配信することにより、エンゲージメントを最大化し、広告詐欺や不正使用による損失を削減することができます。
Basic Attention Tokenは、この広告エコシステムにおける報酬の単位であり、広告主・パブリッシャー・ユーザーの間で交換されます。
広告主は、広告キャンペーンの費用をBATトークンで支払います。
この予算のうち、一部は広告主に、残りの70％はユーザーに分配されますが、一般的に広告費を高騰させる中間業者を排除することにより、費用対効果を高めています。
Basic Attention Tokenは、史上最速の完売を記録した新規仮想通貨公開（詳細→仮想通貨における【 ICOとは 】歴史・機能・条件・規制・リスク／IPO・IEOとの違いまで解説）を経て2017年にローンチし、このプラットフォームはわずか1分以内に合計3,500万ドルを調達しました。
それ以来、Brave Rewardsプログラムを通じて、ほとんどの国のユーザーに注目度ベースの広告体験を展開しています。
2020年11月現在、最も活発な広告キャンペーンを行なっているのは、アメリカ・イギリス・カナダです。
公式ホームページはこちらです。
Basic Attention Tokenの創設者
Basic Attention Tokenには2人の創設者がいます。
インターネットブラウザソフトウェア業界では非常に著名な2名のBrendan Eich氏とBrain Bondy氏です。
Brendan Eich氏は、Brave Software・Inc.のCEOで、BraveブラウザやBasic Attention Tokenを開発した親会社です。
Brave社に入社する前、Eich氏はMoziliaの創設者兼CTOであり、1995年にはJavaScriptを発明しました。
また、2004年には、世界で最も普及しているWebブラウザの1つであるMozilia Firefoxのローンチにも貢献しました。
同様に、Brain Bondy氏はBraveと、Basic Attention TokenのCTOとして従事しています。
Bondy氏は、Moziliaのシニアソフトウェアエンジニア、Corel Corporationのソフトウェア開発者、Khan Academyのリードソフトウェア開発などの経験をもつ、経験豊富なエンジニアです。
Eich氏とBondy氏は2人で合わせて50年以上ものソフトウェア開発の経験を有しています。
Basic Attention TokneのWebサイトには、合計16名のチームメンバーが掲載されていますが、その多くは開発、エンジニアリング、研究のバックグラウンドを持っています。
Basic Attention Tokenの特徴
広告の支払い
BATの主な使用例は、BraveBrowserを通じて広告キャンペーンを行うための支払いトークンとしての使用です。
2020年11月現在、広告主がキャンペーンを開始するためには、最低でも毎月2,500ドルの広告費を準備しなければなりませんが、より低い限度額を設定できる可能性のあるセルフサービス型のプラットフォームが現在準備中です。
現在、この広告予算は全てBasic Attention Tokensで支払われる必要があり、広告主はトークンを様々な第三者の取引所プラットフォームから入手することができます。
このうち、Braveはわずかな手数料を取り、残りはパブリッシャーやユーザーに分配されます。
報酬（チップ）
BATとBrave Browserのエコシステムの大きな特徴は、まだネットワークに参加していないユーザーに報酬（チップ）を与えることができることです。
これには、ウェブサイトと個人のTwitterユーザーの両方が含まれます。
ユーザーはプラットフォームに登録し、蓄積されたチップを集めることができます。
BATとBrave Browserは、ローンチ以来、多くのユーザーに支持されています。
2020年末、Brave Browserの月間アクティブユーザー数は合計2,050万人であるのに対し、Basic Attention Tokenは合計36万8,000以上のウォレットが保有しています。
PoS
BATはERC-20トークンです。
そのため、イーサリアムブロックチェーン上に構築されています。
他のERC-20トークンと同様に、BATは幻覚にテストされたProof of Work（PoW）のコンセンサスアルゴリズムによって保護されており、広範なイーサリアムのマイナー・ネットワークによってサポートされています。
PoWとは→仮想通貨における【 PoW・PoSの違い 】どちらが良い？
このコンセンサスアルゴリズムは、有効な取引のみが確認されることを保証しています。
イーサリアムのマイニングネットワークを組み合わせ、BAT取引が一度確認されると元に戻せないようになっています。
BATの供給量
BATは、最大供給量が15億トークンに定められています。
これは、新しいトークン・スマートコントラクトに切り替えないと増やすことができません。
このほとんどが現在市場に流通しています。
その結果、BATはほぼ完全に希釈化されていると考えられます。
2017年のICO（詳細→仮想通貨における【 ICOとは 】歴史・機能・条件・規制・リスク／IPO・IEOとの違いまで解説）では、合計10億BATトークンが投資家に販売されましたが、残りの2億トークンは開発プールにロックされ、3億BATはユーザーグロースプール（UGP）に確保されました。
2020年11月現在、開発用プールもUGPプールのアドレスもほぼ空になっています。
BATの上場している仮想通貨取引所
BATは、下記の仮想通貨取引所に上場しています。
・Binance
・Coinbase Pro
・Houbi Global
投資における将来性・まとめ
広告費用としての仮想通貨は非常にレアです。
優位性がありますね。
しかし、唯一PoWという点が残念ですね。
なぜならマイニングに関する電気量が問題視されたら、価格が伸びにくくなってしまうからです。
もしもPoSに移行するとの情報が更新されたとしたら将来性も上がりますね。
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