2020年から2021年(現在)の期間に、「銀の価格が急上昇」しました。
今回は、その銀の価格変動とその背景について、「金」「プラチナ」「デジタルゴールドである仮想通貨」の状況も踏まえて説明していきます。
1.銀価格急上昇のチャート
2.金と比較
3.プラチナと比較
4.仮想通貨と比較
5.まとめ
銀価格急上昇のチャート
銀の価格急上昇時のチャートを、まず大きく、上の5年間分のチャートから見ていきましょう。
2020年のコロナショック直後はレンジ内で下落していますが、その後7月頃から上昇し始め、半値戻しからのまた年末頃に同じ値まで上昇しました。
コロナショック後から見ると、価格が約1.5倍にまで上昇しています。
上のチャートが、2020年12月頃から2021年2(現在)までの価格推移です。
12月以降も上昇し、2021年1月27日近辺から2021日現在までの5日間で、約10円/gの値幅で急上昇しました。
2020年7月と同じ価格の109.34円/gまでちょうど達しました。
ゴールドの価格推移と比較
過去5年分の金の価格推移と、1の銀の5年分の価格推移を比較すると、似ている点と異なる点があります。
似ている点
・急上昇前が長期間レンジ
・急上昇時の上昇角度(それぞれの単位での上昇値幅)
・急上昇直後の反発の仕方
異なる点
・上昇時期がややずれる
・金は20年以上前から右肩上がりだが銀は経済の影響を受けやすい(コロナショック時も同様)
金と銀の違いの詳細はVol.1 金銀プラチナとは?をご覧下さい。
プラチナと比較
プラチナの5年間の価格推移です。
プラチナも同様、コロナ後に急上昇しています。
しかしプラチナは、大きく見ると、2008年のリーマンショック以降ずっとレンジなのです。価格は、12年以上3000円から5500円の一定幅内で動いています。
そのため、コロナショック後急上昇といっても、10年以上の単位で考えると現在もレンジ内ということになります。
1か月間価格推移は、2021年1月に4000円/gを超えてから、その後4000円を下回ることなくレンジとなっています。
プラチナの高騰の詳細はVol.4 プラチナ価格 コロナショック前まで復活をご覧下さい。
仮想通貨と比較
仮想通貨(暗号資産)は、金同様に担保として認められており、今ではデジタルゴールドとも言われています。
そのため金の価格の指標として比較される傾向があります。
今回は、仮想通貨の代表ビットコインのチャートを見ていきます。
これらのチャートを見ると、ビットコインのチャートは金と銀のチャートと非常によく似ていると分かります。
具体的には、上昇開始期間、それぞれの単価での上昇値幅、上昇後の反発の仕方が似ています。
コロナショックで下落した点は銀に似ていますが、基本金はビットコインの価格推移と似ている傾向があります。
まとめ
銀の急騰から、2020年7月の高値まで到達したため、しばらくはレンジとなる可能性が高いです。現在は金銀プラチナの全て上昇していることもあるため、下落の注意が必要です。
投資では、株式市場が上昇している期間、不動産価格が上昇している期間、先物取引が上昇してる期間、と、昔からサイクルを繰り返しています。
上昇期間があったらレンジや下落の期間も訪れます。そしてまたトレンドによって上昇し、歴史は更新しながら繰り返しています。
そのため、現在のトレンド、そこからどのトレンドに移行するか(株式市場か、不動産か、先物取引か)ということを敏感に察知して投資していきたいものですね(^^)
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