今回は、仮想通貨における「パブリックブロックチェーン」について解説します。
パブリックブロックチェーンとは・仕組み・メリット・デメリット・パーミッションドブロックチェーン(プライベートブロックチェーン・コンソーシアムブロックチェーン)との違いの順で説明します。
パブリックブロックチェーンとは
パブリックブロックチェーンとは、誰でも参加できる公開されたブロックチェーンネットワークのことです。
管理者がいないということが特徴です。
取引内容がネットワークで合意され、全て公開されています。
例えばパブリックチェーンを用いている仮装打つかは、ビットコインやイーサリアムなどです。
一般的な仮想通貨のほとんどなパブリックブロックチェーンを採用しています。
例えばZilliqaなどの仮想通貨もです。
パブリックブロックチェーンの仕組み
パブリックブロックチェーンの取引が承認されるには、合意形成が必要です。
そして合意形成に貢献した参加者にビットコインなどの報酬が支払われる仕組みとなっています。
パブリックブロックチェーンのメリット・デメリット
パブリックブロックチェーンのメリット・デメリットについてまとめました。
パブリックブロックチェーンのメリット
・取引が全て公開され、透明性が高い
・管理者がいないため、ルールのやデータの変更がされず、分散化されている
パブリックブロックチェーンのデメリット
・ユーザー増加により取引数が増加し、承認(合意形成)に時間がかかる
(つまりスケーラビリティ問題が発生→仮想通貨における【 スケーラビリティ問題とは 】分かりやすく解説)
・スケーラビリティ問題により処理速度の遅延や手数料の高騰
・51%攻撃を受けるリスクがある
※51%攻撃とは、悪意のあるノードがネットワーク全体の51%以上の計算能力を支配することにより、不正な取引を承認してしまうことや過去の取引を改ざんすること(詳細→【 51%攻撃とは 】仕組み・リスクまで解説)
パーミッションドブロックチェーンとの違い
パブリックチェーンには大きく分けてパブリックブロックチェーン・プライベートブロックチェーン・コンソーシアムブロックチェーンの3種類があります。
プライベートブロックチェーンとコンソーシアムブロックチェーンは管理者が存在するネットワークとしてパブリックブロックチェーンと区別されます。
パブリックブロックチェーンは誰でも参加可能です。
しかしプライベートブロックチェーンとコンソーシアムブロックチェーンへの参加は許可制になっています。
許可性のブロックチェーンはまとめてパーミッションドブロックチェーンと呼ばれます。
プライベートブロックチェーンとコンソーシアムブロックチェーンの違いは、管理者の数です。
プライベートブロックチェーンは管理者が単一なのに対し、コンソーシアムブロックチェーンでは複数の管理者がいます。
パーミッションドブロックチェーンでは、合意形成は管理者が承認します。
主に企業によって運営されるブロックチェーンで使用されており、取引の透明性はパブリックブロックチェーンの方が高いとされています。
ただし、匿名性の高い情報に関してはプライベートブロックチェーンが重宝されます。
パブリックブロックチェーンとパーミッションドブロックチェーンの他の違いは、インセンティブの有無です。
パブリックブロックチェーンでは、ノードが自主的に活動してセキュリティなどを担保しています。。
取引の記録を承認する作業の報酬として、ビットコインなどの仮想通貨が与えられます。
一方のプライベートブロックチェーンでは、管理者が存在し、管理者のために運営されています。
そのためインセンテ支部設計が不要となっています。
これらの違いを表にまとめると下の通りになります。
パブリック ブロックチェーン | プライベート ブロックチェーン | コンソーシアム ブロックチェーン | |
管理者 | なし | 単一 | 複数 |
データの信頼性 | 高 | 低 | 中 |
インセンティブ | 必要 | 不要 | 不要 |
セキュリティリスク | 高 | 低 | 低 |
取引の承認速度 | 遅 | 早 | 早 |
代表モデル | ビットコインやイーサリアム | 金融機関 | 金融機関 |
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