FXにおける「格付け会社」について説明します。
格付け会社とは
格付け会社とは、民間の一企業でありながら、強烈なインパクトを持って相場を揺り動かす存在のことです。
格付け会社の役割は、債券そのものの価値や債券を発行する発行体(国や会社)の信用力等を調査し、その結果を公に示すことです。
世界的に有名なのが、米系のスタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、仏系のフィッチの3社で、為替市場にも極めて大きな影響を与える存在です。
詳細
2011年、米系格付け会社のS&Pが米国債のソブリン格付けを渋滞のAAAからSSへ一段階引き下げました。
米国債にとっては、史上初の格下げだったため、世界中に衝撃が走りました。
なぜ、それほどのインパクトを格付期間が持つかというと、それは、ソブリン債は各国の政府または政府に関連する機関が発行する債券だからです。
代表的なものが国債です。
この格付けが下がるということは、債券を発行している政府や国への信用が低下しているということです。
その結果、その国の通貨の信頼も低下します。
このようにして、その国の通貨が売られます。
格付け会社の信憑性
この格付けによって世界中の通貨の為替レートが位置づけられるわけではありません。
リーマンショック前後には、明らかにデフォルトしそうな国を「問題なし」と格付けしていたこともありました。
そもそも民間企業が国w評価し、それによって金融市場に影響が起こるということに疑問を呈する声も少なくありません。
今後お格付け会社が今のように金融市場で影響力を持ちるづけるかどうかは不確実ですが、現在の金融システムにおいては方向性を握っているのが現実です。
FXでのポイント
・金融危機が長期化している中では、格下げが「売り」の引き金になっているが、好景気の入り口では景気上昇の追い風にもなる
・格上げ評価が出たらその国の通貨は「買い」
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